インフルエンザ脳症の症状は?子どもは特に心配。


インフルエンザにかかって、それが重症化するとインフルエンザ脳症などを発症することがあります。特に子どもが要注意と言われています。

そんなインフルエンザ脳症の症状や注意点等についてまとめてみました。

1.インフルエンザ脳症とは

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザにかかってから1日~2日で、まず急速に進行する次の3つの神経症状がみられます。

①けいれん ②意識障害 ③異常行動

その後、血管が詰まったり、多くの臓器が働かなくなり、命に関わる重篤な疾患となります

主にインフルエンザにかかった子ども(1~5歳)がインフルエンザ脳症にかかることが多いと言われており、日本では毎年100人から300人の子どもが発症しています。

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ちなみに、インフルエンザ脳症はインフルエンザA香港型で多くみられますが、A型に限らず、B型や新型インフルエンザでもみられます。

あと、不思議な話ですが、インフルエンザ脳症は日本で多くみられ、東南アジアでもみられるとのことですが、欧米ではあまりみられないそうです。人種の違いで何かあるのかもしれません。

2.インフルエンザ脳症の原因は?

実はインフルエンザ脳症の原因は現時点で解明されていないそうです。ただ、仮説として次のようなことが考えられています。

○ウイルスが直接脳内に侵入しなくても発症

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インフルエンザウイルスは感染した直後は鼻粘膜にいて、その後増殖して体全体に広がります。しかし、インフルエンザ脳症にかかった人の脳内からウイルスが検出されたことはほとんどないとのことです。





○免疫系が強烈なダメージを受ける

体内には免疫に関与する低分子の特定のタンパク質があり、これをサイトカインといいます。

このサイトカインには多くの種類があって、それぞれが連携して病原体を排除したり、免疫をコントロールする「サイトカインネットワーク」を形成しています。

このサイトカインネットワークがインフルエンザの強い毒性により、機能障害を起こし、過剰な免疫反応を起こしてしまう高サイトカイン血症という状態になります。そして、脳内で「高サイトカイン脳症」という状態になり、上記の①けいれん②意識障害③異常行動を引き起こすのではないかという説です。

3.インフルエンザ脳症にならないための注意点

インフルエンザ脳症の原因は判明していませんが、上記の「高サイトカイン脳症」が引き起こすという仮説のほかに、解熱剤の服用が合併症としてインフルエンザ脳症を引き起こすのではないかという説もあります。

厚生労働省では以下の解熱剤を使わないように呼びかけています。

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1. ジクロフェナクナトリウム系ーボルタレン
2. メフェナム酸系ーポンタール
3. サリチル酸系(アスピリン系)ーバファリン、病院で処方される感冒薬、大人用の市販の感冒薬など

これらの解熱剤はクリニック等で処方されることはありませんが、知識として知っておいてもいいのかもしれません。

一方で、インフルエンザで使用しても安全だと言われている解熱剤もあります。
1. アセトアミノフェン系ーアルピニー、アンヒバ、カロナール
2. イブフロフェン系ーノブフェン

しかしながら、全く合併症にかからないとは言い切れないそうですので、使用する場合はお医者さんに相談することをおすすめします。

4.予防、対処法、後遺症について

インフルエンザにかかり、重症化して脳症を引き起こすなどのリスクを抑えるため、あたりまえですが予防に努めましょう。

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やはり、インフルエンザの予防接種を受けると、インフルエンザにかかっても重症化を抑制できるようです。

特に、子どもは免疫力が弱いですから、小さいころから予防接種を受け、免疫力を高めることが効果的ではないでしょうか。

また、インフルエンザ脳症の初期症状である

①けいれん…体が硬直、手足が震える、白目を向く 等

②意識障害…視線が合わない、反応がない 等

③異常行動…暴れる、奇声を発する、幻覚が見える 等

こういった症状は、持続時間が短ければ「熱性せんもう」の可能性もありますが、脳症の場合は持続時間が長くなります。基準はありませんが、この様な症状がみられたら、早めに医療機関に連絡して下さい

インフルエンザ脳症の場合、入院して治療を受けることになりますが、その後、後遺症が残る場合がありますので油断は禁物です。

○後遺症の例…四肢麻痺、両側麻痺、片側麻痺、知的障害、てんかん、高次機能障害

インフルエンザにかかって48時間以内に特効薬(タミフル、リレンザ等)を服用すれば、インフルエンザのウイルスの増殖を抑えることができ、インフルエンザ脳症等の合併症を抑制することができますが、インフルエンザ脳症にかかったあとでは、特効薬の効果は期待できないかもしれません。

予防を十分に心がけ、万一インフルエンザにかかってしまったら、早めの対処を心がけましょう。



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